韓国産モンスターパニックで近年公開されたあれ見ました。韓流ブームを引っ張って『韓国歴代記録を塗り替えた!』だの『カンヌ絶賛!』だのやたらと景気のよい煽り文句が多かった作品ですが、オイラ普段からモンスターパニック見慣れてるからその煽り文句を聞くたびに思ってたわけですよ。モンスターパニック物がそんなにあたるはず無いと。
正直映画のジャンルの中でモンスターパニック物は1番難しいジャンルだと思う。ジャンルコーナーを見渡たせば、A級の少なさとトラップの多さにビックリときめくはずだ。「ジョーズ以外のモンスターパニックはすべてB級」と、考察する映画評論家も少なくない。
あらすじはこうだ。アメリカが川に悪いお薬流したら怪物生まれた。川辺で休日を楽しんでいたファミリーむっしゃむっしゃ。ああ!娘が怪物にさらわれた! 待ってろ!すぐ助けに行くぞ! ・・・しかし怪物と接触してしまった人間を政府、軍隊は換監禁して自由を奪った! ・・・まぁこんな感じ(笑
で、グエルム・・・・何のことはない、他とかわらぬいつものモンスターパニック物。
あえて言うならモンスターがCGでよく出来てる。韓流ブームに乗って「これは韓国で大ヒットした名作なのヨ!」とかおもって普段はモンスターパニック見ない人らが借りちゃって、更に皆で集まってみちゃったりしてすごく微妙な空気が流れてしまうのが容易に想像できてしまう。 ・・・モンスターパニックは素人が簡単に手を出すジャンルじゃないゾ!
・・・本編の話。怪物はモンスターパニック映画法第1条、『怪物は危険薬物の不法投棄によって生まれる』をきちんと守っていて、更に韓国映画法第1条『悪はアメリカ、もしくは日本』もきちんと守っている立派な作品だ。
で、作品のいたるところからお国の風刺がにじみ出ている。ああ、こう言う国なんだと。
あとは監督が「俺はひねくれ者だぜ!」みたいな人なのか、視聴者の斜め上いく発想を所々で見せてくれる。 ・・・ただし、自分はひねくれ者!とアピールすることに気を取られたのかお話の本筋が疑問だらけになってしまっている。
大量の薬物を川に流し込んだのに突然変異の化け物は1体しか生まれなかったことや、ウイルス感染で体に色々異変がおきてで死んだ人がいるのに後半ではウイルスはいないと言い出す。
さらにウイルスも化け物のDNAも何も入手していないのに対化け物用の特効薬が完成している。
「娘は生きてるんだ!」と叫ぶ主人公に対し「化け物のウイルスが脳を侵食して幻覚を見ているんだ」と、言って採血等を行うが、視聴者はみんな娘が生きてることは知ってるし、主人公が幻覚で変な発言している訳ではないことも知っている。つまり何の情報もなしに化け物だけに効く特効薬がなぜか完成しているのだ。
・・・つーか細かい突っ込みは全部やるの無理。回収しない伏線も結構多い。
また、監督のひねくれ度をアピールするためか、登場人物がみんな馬鹿。
何にもしてないやつを見て「こいつが一番使えるな」みたいな発言をしてしまった視聴者がいることをここに書いておく。ちなみにそのキャラも化け物と戦い出した瞬間「ああ、やっぱり馬鹿か」という評価に成り下がってしまったわけですが。
総括すると、いつも通りのモンスターパニック物。ただし、優秀なツッコミどころが多くモンスターパニック好きの方は楽しめると思います。そうでない大多数の方にとっての評価は書かなくてもいいですよね?
モンスターパニック映画初級と開き直って見るのが吉です。モンスターパニックというジャンルの難しさを理解できる1本ともいえますね。